岩本義行

日本のプロ野球で初めての、打率3割、盗塁30個、ホームラン30本達成者は岩本義行選手で、1950年に松竹ロビンスに所属していた時に達成しました。 ちょうど第二次世界大戦の時期で、実働の年数が少ない中で見事にこの記録をクリアしています。

岩本義行は、1950年からセ･リーグ、パ･リーグの2リーグ制になった年にトリプルスリーを達成をしていますが、セ･リーグ第1号ホームランを打ったのも岩本選手になります。 なお、監督としても900試合以上の采配を振るっています。

広島出身であったために、終戦時には故郷の三次市に引き上げていて、8月6日に広島市に向かう列車を遅らせたことで直接の被ばくを免れたというエピソードを持っています。

そのような私生活の面での困難があるなかで、プロ野球の2リーグ制への分裂問題にも翻弄されながら達成された大記録で、日本人第1号のトリプルスリー達成者として、これからも忘れられることのない選手の一人です。